続き…のつもりが、本日退院
昨日の記事より時はぐっと進んでしまいますが、、、熟考の末、今日退院してきました
先週の月曜日、脱水による体力の著しい低下があり、このままではFIPで、というよりも衰弱死してしまう可能性が高い、と入院した
通院して皮下点滴繰り返しても、体力が奪われていく方が大きい
入院して静脈から持続点滴した方が、成分も水分も多く入れられるしインターフェロンもステロイドも抗生剤も回数多く投与が可能
迷う時間はなかったし、それよりも先生の「2歳の成猫で体力もまだある、治療して少しでも元の生活に近い状態が送れるかもしれない」という言葉に励まされた
仔猫や老猫は本当にあっという間に亡くなってしまう…賭けてみよう!飼い主があきらめてしまい勝手にこの子の寿命を縮めてはいけない、と思った
入院している間、色々なブログや掲示板等を拝見し、様々な最期や僅かな可能性を信じ頑張っている方のことやウチのコの今までの姿や性格を振り返る時間をもらったと思っている
泣くのも悲しむのも後で出来る、飼い主が我が子の可能性を信じなくてどうする!という気持ちに至ることが出来たのも、入院で飼い主の心と体に余裕が生まれたからだと思う
何よりも不安なくお預けしていられる病院だったからこそ、安心でき考える余裕ができた、というところが大きい
そして・・・今日
一昨日面会に行って帰る時、細く、でも長く「みゃぁーーーーん」と鳴いたタロウ
「ねぇ僕、今日は帰れるんじゃなかったの?もう帰りたいよ」って、目でも訴えている
後日詳しく書こうとは思うが、治療の反応がなくなってきており、病状は悪化へ傾いているねと説明も受けた
明日はクリニックがお休みで面会には来られない
私はまだ、なんとかなるんじゃないかという気持ちが捨てきれなかった
もし今日連れて帰って、明日何かあったらクリニックは休みだし…自分で強制給餌はできればもうしたくない
彼の帰りたい、にその訴えに目を伏せて、いや、まだ奇跡が起こるかも、むざむざ死に向かわせることはしたくない、、、すべてそのまま正直に先生に伝えた
先生もまだやってあげることはあるし、明後日の状態でまた考えよう!と言ってくれた
お休みでもスタッフは常駐しているし、何かあったらすぐ連絡するからね、とタロウを置いて帰ることにした
帰りの車中でも、帰宅してからも、ずーーーーっと「やっぱり連れてくればよかったのかな」と考えたり、もし連絡が来たらどうしようと考えたり、いや帰ってきたときのことを考えて準備をしよう、用事も済ませようとバタバタしたり、でも1日は長かった
朝が来るのがもどかしく眠れない夜を過ごし、早くに家を出たが首都高の渋滞に悩まされ、2時間もかかり到着
弱っていたらどうしよう、連れて帰れる体力もなかったら、いや逆に良くなってたら…といろんな考えが頭をよぎっていく
面会準備をしてくださっている数分が、とても長く感じる
顔を見た途端、もう何が何でも今日連れて帰ろう、と思った
声は小さいけど「にゃーにゃー」と鳴き、起き上がろうとしているタロウの目には
「今日は連れて帰ってくれるんでしょう!?」という気概が溢れんばかりにキラキラしている
食事は、全くと言っていい程に受け付けず、貧血も進行し、今行っている延命を期待した投薬と点滴をオフにすることのデメリットも覚悟の上だ
ストレスを省き、安心できる自宅に戻した時の反応にかけてみたい、何よりも手元に置いて安心させてあげたい…タロウも自分も、と思う気持ちがもう抑えられなかった
退院はするけれど、治療をやめて看取りか?とも思ったが、まだもう少し、私はジタバタと足掻いてみたい気持ちが捨てきれないですと、先生に話した
先生はそれなら2日間効く抗生剤を打って帰ろう、点滴は十分しているから1日何も食べなくても脱水は心配しなくていい、明後日にインターフェロンとかするかどうか連れてきてもらって診察してまた考えよう、ということになった
ありがたい…本当に患畜と飼い主に寄り添って考えてくれる先生に出会ってよかった
心からそう思う
帰りの首都高は断続的な渋滞はあるものの、かえってそれがいい塩梅のスピードで走ることが出来て無事にタロウを連れて帰ってくることが出来た
フラフラの足取りだけど、トイレで用を足し、自分の寝床や居場所を一通り巡回し、今は眠っている
水も餌も口にしないけど、今日はとにかくリラックスしてほしい…
ふとした瞬間、視界にタロウがいるこの幸せ
哀しさとか可哀相に思うことよりも、家にタロウがいる、その幸せの喜びが大きく勝っている
撫でて名前を呼んで体温を感じる事ができるということはなんて幸せなことだろう
この幸せが1分1秒、いや何日も何週間も続いてほしい
今はもう、これしか考えられないし考えたくない
生きていてくれてありがとう
うちに来てくれてありがとう